「NJSのクロモリフレームをメルカリなどのフリマアプリで購入したいけど、何か注意することはありませんか?」
当記事では、こんなお悩みを抱えている人が私の身近にいたので、NJSのクロモリフレームを中古で買うときの注意点をお話しさせていただきます。
私も過去にメルカリヤフオクなどのアプリで10本以上のクロモリフレームを購入してきました。
その中で良いものもあれば、これは失敗だなと思うものもありました。
そんな失敗談も含めて、中古でクロモリフレームを購入するときの注意点をまとめました。
最後まで読んでいただければ、中古のクロモリフレームの購入で失敗する可能性が少なくりますよ!
それでは、私の独断と偏見でランキングにしてお伝えさせていただきます。
第1位:エンド幅

上の画像の部分がエンド幅です。エンド幅とは、後輪を付ける部分の幅のことです。
NJSのクロモリフレームには、このエンド幅が2種類あります。
110mmと123mmです。
最近の新しいフレームは123mmで、古いフレームは110mmです。
そして問題なのが、110mmです。
基本的に最近のピストバイク用のホイールが123mmに対応しています。ですので、110mmのフレームに最近のホイールを付けようとしても入らないのです。
最悪、110mm用のホイールを買えばなんとなるのですが、中古でも多くは出回っていませんし、古いものが多いので状態も良くもありません。あとは、ショップなどで組んでもらうかになります。
そして、使わなくなったときに売りたくてもエンド幅110mmは需要が少ないので、良い値段では売れません。
以上の理由から、エンド幅110mmのフレームは買わないように注意しましょう。
第2位:シートポスト径

シートポスト径は、サドルの棒を入れる穴のサイズです。
NJSクロモリフレームのシートポスト径には、3つのサイズがあります。
26.8と27.0と27.2です。
最近のフレームに使われているサイズは、27.2になります。
26.8や27.0のフレームを買ってしまうと、シートポストもそれに合わせたサイズのものを購入する必要があります。
また、第一位のエンド幅でお伝えしたのと同じように、古い規格のフレームは需要が少ない傾向にあるので、売ろうと思っても良い値段では売れません。
そして、注意してほしいのが知らなくて購入したときです。
購入したフレームのシートポスト径27.0と知らずに、27.2のシートポストを無理やり突っ込んで外れなくなった人がいました。
第3位:ジオメトリー

上の画像は、ジオメトリー表です。ジオメトリーは、寸法と言います。ようするに、自転車の各部分のサイズです。
当然ですが、自分の体格に合ったフレームサイズでないと乗りずらいです。
最低でもトップチューブ(横パイプ)とシートチューブ(縦パイプ)の長さは気をつけるようにしましょう。
どんなサイズがいいのかわからないと方のために、私の独断と偏見でサイズを乗せておきます。人によって大きめのフレームがいい、小さめがいいとか好みがありますので、あくまで参考程度でお願いします!
| 身長 | トップチューブ | シートチューブ |
|---|---|---|
| 165-169 | 520mm前後 | 520mm前後 |
| 170-174 | 540mm前後 | 540mm前後 |
| 175-179 | 560mm前後 | 560mm前後 |
| 180以上 | 580mm前後 | 580mm前後 |
また、足が長い人はトップチューブよりシートチューブを長くしたり、逆に足が短くて胴長・手長の人はシートチューブよりトップチューブを長くしたりします。
こんな要領で、自分の体に合ったフレームサイズを選んでください!
そしてもっと奥が深くなるのですが、メルカリなどで販売されているクロモリフレームのジオメトリーは、一般的なものからかなり尖ったものまで様々です。
あまりに尖ったジオメトリーのフレームは、乗りにくいと感じることがあります。
たとえば、昔の競輪で流行った極端にシート角が立ったフレームがあります。前ももが使いやすく、ダッシュがかかりやすいですが、その分脚にもダメージがきます。自転車の不安定さも増します。あとは、あまりにシート角が立っていると、現在の競輪のルールでは使えません。ここでは、詳しくは割愛します。
こんなふうにジオメトリーを奥が深いので、まずはトップチューブとシートチューブだけ気にしてください。
第4位:凹み・傷
メルカリやヤフオクなどでは掲載できる商品画像に制限があります。
傷が多い場合は、それらすべてを商品画像に載せることができません。また、高く売りたいので意図的に傷を伏せる人も少数ですがいます。
私も実際に経験したのですが、商品画像には写ってない傷があったことがあります。
また、昔に競技場などで撮影した写真をそのまま掲載しており、実物はかなりひどく痛んでるという場合もありました。
実例をご紹介しますね。

上の写真のフレームは、実際に私が購入したフレームです。ぱっと見、見た目は綺麗ですよね。商品説明にも3ヶ月ほどの使用と書いてあり、それならと思い購入しました。
そして実際に届いたものがこちら。


クラック(ひび割れ)までありの散々な状態でした。これが使用期間3ヶ月で落車なしと記載してあってので驚きです。
幸いにも相手方が返品に応じてくれたのでまだよかったのですが、最悪泣き寝入りだったかもしれません。
傷もわかっていて買ったものであればいいのですが、そうでない場合はがっかりしてしまいますよね。
ですので、事前に凹みや傷がないかチェックしておきましょう。
特に競輪の養成所入所試験のためのフレームを探してる方は、しっかりとチェックしましょう。軽度の凹みや傷であれば検車は通りますが、大きな凹みやバリがあると検車に引っかかる可能性があります。
第5位:内部のサビ

こんなふうにパイプの中にサビがあります。この画像のものは私的には許容範囲です。
雨の日の使ったまま放置してしまうと、内部が錆びてしまいます。
鉄は錆びると強度が低下します。耐久性も悪くなります。競技で使うならタイムにも少なからず影響が出るはずです。
出品者が競輪選手や競技者の方ならそんなに心配する必要はないのですが、街乗りで使っていた人が出品者の場合は注意しましょう。雨のに日に乗って分解手入れをせずに内部がサビだらけということもあります。
ちなみに綺麗な状態ものだと、内部はこんな感じです。



第6位:製造年月日

製造年月日は、出品者に聞くか、BBの底の部分に刻んであるのでそこをみるとわかります。上の画像のものは、2025年1月に制作されたという意味です。
メーカーによって数字の書き方が違ったりします。これはブリヂストンの場合です。
なんでもそうですが、新しいものは綺麗です。
傷も少ないですし、パイプのヘタリも比較的少ないです。内部のサビも比較的少ないです。エンド幅やシートポスト径のサイズも気にする必要がありません。購入後のトラブルも少ないです。
なるべく最近に作られたフレームを購入するのがおすすめです。
「新しいフレームだからパイプもへたっていなくて反発もあるから速く走れる良いフレームだ!」と思って購入しても、なんだが遅い。フレームも重い。そんなフレームを購入したことがありました。そのフレームは競輪選手のものだったのですが、やはり選手が使わないということはそれなりに原因があります。サイズが合わないとかならまだいいのですが、なんか走らないからと出品されたフレームは、やはり走らないです。こればかりは乗ってみるまでわかりません。
第7位:使用期間
使用している頻度が多いほど、フレームは痛んでいます。
見た目は綺麗でも、パイプがへたっていてクロモリフレーム特有のペダルを踏んだときの反発が少なくなっている場合があります。
私が実体験なのですが、新品のフレームの弾むような反発感は中古のフレームとは違います。パイプの種類、パイプの太さ、ジオメトリーの影響もあるとは思いますが、フレームのヘタリによる反発の違いはあると感じています。
第8位:BBの状態

この部分がBB(ボトムブラケット)です。
できたらBBがスムーズに回るかどうか確認しておくといいです。
BBが手入れされていないと、回したときにゴリゴリ感があります。
多少ゴリ付いている程度では、タイムにそこまで大きな影響はないのですが、BBの手入れがされていないフレームは状態が良くないものが多いです。
単にBBがゴリゴリしているだけなら自分で手入れすればいいんですけどね!
また、しばらく手入れしていないBBは、固着して外れないことがあります。これにあたるとかなり面倒なので注意が必要です。
番外編
ここからは、ランキング外になった『中古のNJSクロモリフレームを買うときの注意点』をお伝えしていきます。
NJS認定切れしていないか
過去にNJS認定されていたけど、現在はNJS認定されていないメーカーがあります。それをNJS認定切れと言います。
NJS認定切れしているパーツは、競輪競争で使用することができません。また、養成所入所試験にも使用することができません。
とりあえず養成所入所試験を受けるという方は、NJS認定されているフレームを選んでいただければ大丈夫です。
こちらがNJS認定されているフレームのリストになります。ここに名前がないメーカーのフレームはNJS認定されていません。
https://keirin.jp/pc/dfw/portal/guest/data/bicycle/index.html
街乗り用として使いたい方は、特に気にする必要はありませんね!
パイプの種類
クロモリフレームに使われているフレームには、いくつかの種類があります。
このパイプの種類によっては、フレームの乗り味は変わります。
また、NJSのクロモリフレームのパイプには、『オーバーサイズ』というものがあります。
ノーマルサイズより、パイプが太めになっています。パイプが太くなると、硬さが増し、ダッシュがかかりやすくなると一般的には言われています。
気になる方は、パイプの種類を調べてみてください!
カラーリング
「サイズもいいし、綺麗だ!でも、色だけは好みじゃない!」
そんな場合は、購入を控えた方がいいかもしれません。
やっぱり見た目が良くないと、自転車に乗ったときにテンションが上がらないんですよね。
これは競輪選手を目指すアマチュアでも、街乗りユーザーの方でも同じです。
自分がかっこいいと思ったデザインの自転車なら大事に扱いますし、不思議と乗る頻度も増えます。
ですので、なるべくフレームのカラーも自分が気に入ったものを購入しましょう。
まとめ
今回は、NJSのクロモリフレームを買うときの注意点8選をランキンング方式でお伝えさせていただきました。
これであなたもNJSのクロモリフレームを中古で購入するときに失敗を防ぐことができることでしょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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